ネットで子ども用自転車を購入する際の注意点 5選

子育て・生活

子ども用の自転車を購入する際、価格が安く、選択肢も多いネット通販での購入を検討されている方も多いと思います。でもネット購入で大丈夫か心配ですよね?

この記事では、自転車のネット購入で注意すべき点 5選を紹介します。実際にネット通販で自転車を購入して、苦労したことや失敗談もご紹介しますので、参考にしていただければと思います。

子ども用自転車購入時の注意点 5選

  1. 100%完成品か組み立て必要か確認する
  2. 子どもの身長とタイヤの大きさを確認しておく
  3. 子ども用でも組み立ては意外に大変!(体験談あり)
  4. ブレーキ・補助輪の調整は素人では難しい(体験談あり)
  5. 防犯登録の有無を確認する

1. 100%完成品か組み立て必要か確認する

100%完成品とは届いたその時からすぐ乗れる調整済みの自転車のことです。それ以外はサドルやペダルの取り付けや、前輪の取り付けから組み立てが必要な場合があります。

100%完成品の自転車が当たり前のように思いますが、ネット通販では組み立て必要な自転車を販売していることは多々あります。ネットで見つけた気に入った自転車が組み立て必要だったということはよくあることです。

ネット通販で自転車を購入の際は、100%完成品か組み立て必要かを必ず確認しましょう。
私は組み立て必要な自転車を購入して大変苦労しました。100%完成品が絶対におすすめです。

2. 子どもの身長とタイヤの大きさ(インチ)を確認しておく

初めての子供自転車(ファーストバイク)の購入をネットで検討されている方もいらっしゃるかと思います。ただ、今の子供の身長でどのサイズの自転車が適切か把握していますでしょうか?

実際に試乗することができないネット購入では、身長の合わせたタイヤのインチを事前に確認しておくと良いです。

体に合った自転車のインチ

一般的な自転車では、サイズを選ぶ際「インチ」という値でサイズ表記されていることが多いため、「インチ」という言葉は目にしたことがあると思います。

「インチ」とはタイヤの直径の長さの値です。
タイヤの大きさが変わると同時に自転車の大きさも変わります。
そのため、乗る人の適応身長も変わってくるのでサイズをしっかり確認しましょう。

14インチ95〜105cm
16インチ100〜120cm
18インチ105〜125cm
子供は成長が早いので、どのサイズにすればいいのか悩みますよね。
すぐに買い替えるのももったいないので、大きめのサイズを購入しておこうと考える方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、サイズが合わないと乗りづらいため、ケガや事故につながることも十分考えられます。
成長を見込んで大きなサイズを購入するのではなく、 
ケガや事故を防ぐためにも成長と共に買い替えていくことをおすすめします。
出典:ゴーゴーサイクリング

3. 子ども用でも組み立ては大変!

ここでは実際に組み立てが必要な自転車を購入した私の体験談をご紹介します。

自転車は大手のネット通販で購入しました。その時は自転車の組み立てがどれだけ大変か分かっていませんでした。子供用であれば、自分でも組み立てられるだろうと侮っていました。

実際に子ども用自転車を組み立ててみました

届いた時は非常にコンパクトに梱包されて届きました。

開封時は、ハンドル、サドル、べダル、前輪が分解されている状態でした。けっこうバラバラです。

組み立てていきます。

組み立てしやすいように工夫してありますが、取扱説明書は分かりにくいところもありました。

取扱説明書ではすんなり取り付けできるようですが、ブレーキが引っかかって、このままでは前輪の取り付けできません。自分の取り付け方が悪かったのか、どう考えてもブレーキが邪魔なのでブレーキのボルトを緩めてタイヤを入れました。

一応、組み立てはできました。完成した写真を見てお気づきの方もいると思います。

実は組み立てが間違っています。

組み立て時間は1時間弱かかりました。
付属の工具だけでなく、レンチやドライバーなども必要で、けっこう大変でした。
なんとか組み立てることはできましたが、ブレーキの調整が自分ではうまくいかず、結局、近所の自転車屋に持ち込むことにしました。

自転車屋で分かった衝撃の事実

近所の自転車屋といっても、バイクの修理などをメインとされているお店で、自転車の販売はしていないお店でしたが、事前に電話をしたら見てくれるとのことでしたので、持ち込みました。

そこでは、やさしそうなおじいさんが対応してくれましたが、持ち込んだ自転車を見てすぐに、顔をしかめられました。

「これ、タイヤとハンドル逆だよ」

ブレーキの調整以前に、初歩的なミスをまずしていました。

この後全部、正しく組み立て直してもらいました。

これがお店で直してもらった後の自転車です。ブレーキが前に来ていることが分かります。

4. ブレーキ・補助輪の調整は素人では難しい

ブレーキの調整してもらうところを見ていて、素人では難しいなと痛感しました。プロに調整してもらっても、微妙なボルトの締め具合が必要で簡単に調整できませんでした。

また、補助輪の取り付けについても、どれくらいの高さにしておくのが適切か分かっていませんでした。基本的に慣れてくれば補助輪を少し浮かしていくのですが、この調整もなんとも微妙です。

素人でも、自転車を組み立てはできますが、適切な調整ができているかは分かりません。
自転車を安全に運転するには、自転車安全整備士や自転車組立整備士といった資格を有したプロのスタッフにお願いするのが、最も安心でしょう。

資格を持っていないと自転車屋を開業出来ない訳ではありませんが、 日本交通管理技術協会が実施する警察庁認定技能検定の自転車安全整備士と 日本車両検査協会が実施する通産省認定技術審査の自転車組立整備士と言う資格があります。現在は自転車技士もあります。

出典:CSO Bicycle

自分の調整した自転車で、我が子が事故をしてしまったらと考えると、ぞっとします。

正しく組み立てができないと事故の危険も

【危害事例1】購入者による組み立てが不完全であったと考えられる事例
ネット通販で新品の自転車を注文した。自転車は前輪がついていない状態で届いたので、息子が自分で前輪を取り付けたようだ。坂道を下る途中で段差に前輪が乗り上げた際に前輪が外れて、ハンドルを握ったまま前に倒れて左腕の手首を骨折し、全治1カ月となった。(2019年7月受付、40歳代、男性)
【危害事例2】購入者による組み立てが不完全であったと考えられる事例
ネット通販で購入し、商品が届いて初めて未完成品だと分かった。9割は完成しているが、最終的には自分で取り付けを行い、整備をする必要があった。なかなか取り付けができず、1週間ほどかけて完成させた。息子が平地を走行中に、突然前輪が脱落し転倒した。すぐに病院を受診し、前腕骨折と診断された。販売業者に返品を申し出たが、私の取り付け方が悪いと判断され、返金はしないと言われた。
(2019年1月受付、年齢不明、女性)

出典:プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES

以下は、国民生活センターのネットで自転車購入した消費者に対するアンケートです。

  • 価格や購入に係る手間が省けることが購入理由として優先される傾向がみられました
  • 7割近くの人が自分1人で組み立てを行い、誰かに協力してもらった人も2割程度いました
  • 自分1人または誰かに協力してもらって組み立てた人のうち2割が、組み立てができなかった、組み立てることができても不安があると回答しました
  • 組み立てができたと回答した人の中で、組み立ての際に困ったこととして「梱包材の処分」、「取扱説明書の内容が理解できなかった/記載されていなかった/説明が不十分であった」、「組み立てに必要な作業スペースの確保」という回答が多くありました
  • 組み立てることができたと回答した人に組み立て作業の難易度について聞いたところ、2割が「難しい」、「とても難しい」と回答しました
  • 今回のアンケート調査では、3割が防犯登録をしていないと回答しました
  • 購入店から防犯登録の案内がなかったと回答した人が4割以上いました
  • 使用していて困ったこととして、調整・保守、販売店のサポートに関する内容が多くありました
出典:独立行政法人 国民生活センター 組み立てが必要な状態で届く通信販売の自転車-正しく組み立てができないと事故の危険も-

自転車をネットで購入するなら、プロの技士が調整した100%完成品を購入することがおすすめです。もしくは、近くの自転車屋で最終調整をお願いするのが、安心だと思います。

私が依頼した自転車屋では、組み立て直し、ブレーキ・補助輪の調整で1000円でした。
ただこれは、自転車の修理をメインにされているお店ではなかったので、特に料金設定もされていませんでしたので、ほぼ言い値でしたが、良心的な価格でした。

他の自転車屋であれば、数千円はするのではないかなと思いますので、事前に確認しておくのが良いでしょう。

5. 防犯登録の有無を確認

店舗では、たいてい自転車購入時に防犯登録を案内してくれますが、ネットで自転車を購入した場合、防犯登録がされていないことがあります。私がネットで購入した自転車も防犯登録の案内はありませんでした。ネットでは一部のサイトでは、防犯登録を同時にしてくれるところもあるようです。

防犯登録は法律で利用者に登録が義務付けられていますので、利用者側が気を付けていないといけません。

防犯登録がないと、盗まれやすかったり、盗まれても見つかった時に連絡が来ないなどのデメリットがあります。数百円で登録できますし、義務でもありますので、登録しておくのが無難でしょう。

自転車購入店でなくても、自転車屋や自転車を取り扱っているホームセンターなどで受付してくれますので、確認してみましょう。

まとめ

  • 自転車をネットで購入する際は、100%完成品を選ぶのがおすすめ
  • 組み立て・調整は簡単ではありません。自信のない方は自転車屋などにお願いしましょう。
  • 正しく組み立て、調整ができていなければ、重大に事故につながる恐れがあります
  • 防犯登録はネットでは案内がない場合があり、自分で登録が必要

我が子に乗る自転車は気に入ったものや、こだわりたいのが親心ですが、自転車のネット購入は注意すべき点が多々あります。安心して子どもが自転車で遊べるよう、参考にしていただければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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